「週末、どこか自然の中でリフレッシュしたい」
そう思い立ったとき、真っ先に頭に浮かぶのが高尾山です。
都心からのアクセスが抜群なのはもちろん、その日の気分や体力に合わせて、無数にあるルートの中から自分なりの「正解」を組み立てられるのが、この山の大きな魅力。
今回私が選んだのは、「行きはリフトと1号路で開放的に、帰りは4号路とケーブルカーで変化を楽しむ」という、ちょっと欲張りな日帰りプラン。
首からお気に入りのカメラをぶら下げながら、高尾山を歩いてきました。
リフトで頬に受ける心地よい風、薬王院の厳かな空気、そして4号路で出会う山歩きらしい吊り橋の風景。
同じ高尾山でも、歩き方ひとつでこんなに表情が変わるんだ!
そんな再発見に満ちた、一日の様子を写真とともに振り返ります。

【登り】リフトで空中散歩と1号路の参道歩き
高尾山口駅から少し歩き、まずは山の中腹を目指します。今回はケーブルカーではなく、あえて二人乗りリフトを選択しました。
頬をなでる風が心地よい「空中散歩」
リフトの魅力は、なんといってもこの「むき出しの開放感」です。
足が宙に浮いた状態で、さえぎるもののない景色の中をゆっくりと進んでいく時間は、まさに空中散歩。
ケーブルカーのような力強さはありませんが、季節の匂いや鳥の声がダイレクトに伝わってきて、登り始める前から心が解きほぐされていくのを感じます。

1号路で歴史と活気を感じる
リフトを降りたあとは、メインルートである1号路(表参道)へ。
ここは全行程が舗装されているため、一歩一歩を確かめるように軽快に歩を進めることができます。
朱色の鮮やかな「浄心門」をくぐると、空気の密度が一段階変わったような、ピリリとした神聖な雰囲気に包まれます。杉並木を通り抜けて辿り着いた薬王院では、立派な山門の迫力に圧倒されました。天狗様に守られた境内を参拝し、これからの道中の無事を祈ります。
登山の楽しみは「花より団子」?
参拝を終えたら、楽しみの一つであるグルメも欠かせません。
香ばしい醤油の香りに誘われて、名物の「三福(みつぷく)だんご」をいただきました。
炭火でじっくり焼かれたお団子は、外はカリッと、中はもっちり。
大粒で食べ応えがあり、「大福」「幸福」「金福」の三つの福をしっかり取り込んで、山頂へのラストスパートに備えます。
【山頂】絶景のご褒美
一歩ずつ坂道を登り切り、視界がパッと開けると、そこが標高599mの高尾山頂です。
達成感を噛みしめるパノラマビュー
山頂に到着してまず目に飛び込んでくるのは、広々とした空と連なる山々の稜線。
登り切った人だけが味わえるこの開放感は、何度訪れても格別です。
展望デッキへ向かうと、そこは「関東の富士見100景」にも選ばれている絶景ポイント。
この日は運悪く富士山を望むことは出来ませんでした。。。(富士山にきらわれてるのかな)

山の上で味わう、至福のランチタイム
景色を十分に堪能した後は、お楽しみのランチタイム。
山頂周辺には茶屋が並び、名物のとろろ蕎麦をすする香ばしい匂いが漂っています。
今回は高尾山駅で購入したお弁当を広げ、山頂の賑わいの中で休憩。
自然に囲まれて食べるご飯は、普段の何倍も美味しく感じられるから不思議です。
食後のコーヒーを飲みながら、吹き抜ける風に火照った体を冷ます時間は、まさに至福のひととき。
心もお腹もしっかり満たされ、下山に向けてパワーを再チャージできました。

【下り】4号路の吊り橋とケーブルカーで一気に下山
山頂でのひとときを楽しんだ後は、下山の時間です。帰りは少し趣を変えて、自然をより身近に感じられるルートを選びました。
1号路とは一変、森の息吹を感じる「4号路」
帰路に選んだのは、別名「みやま路」とも呼ばれる4号路。舗装されていた1号路とは一変し、こちらは木の根が張り出し、土の感触が足裏に伝わる本格的な山道です。頭上を覆う豊かな緑が木漏れ日を優しく遮り、歩くたびに森の澄んだ空気が肺を満たしていくのを感じます。

揺れるワクワク感!唯一の吊り橋「みやま橋」
4号路のハイライトといえば、高尾山で唯一の吊り橋**「みやま橋」**です。深い谷の上に架かる橋を渡る瞬間は、何度経験しても少しだけ足元がソワソワするような、独特のワクワク感があります。橋の真ん中で立ち止まってみると、森と一体になったような不思議な感覚を味わうことができました。

最後は日本一の急勾配をケーブルカーで
吊り橋を渡り終え、再び1号路の「浄心門」付近へと合流。最後は無理をせず、ケーブルカーの力を借りることにしました。
高尾山のケーブルカーは、最大斜度31度18分という「日本一の急勾配」で有名です。急斜面をぐんぐんと吸い込まれるように降りていく景色は迫力満点!登りのリフトとはまた違ったアトラクションのような楽しさを味わいながら、あっという間に麓の駅へと到着しました。

まとめ
今回の「行きはリフト+1号路、帰りは4号路+ケーブルカー」というルート。
実際に歩いてみて、高尾山の多面的な魅力を最短距離で楽しめる、非常にバランスの良い組み合わせだと実感しました。
ルートを振り返って
登りの1号路で高尾山の歴史や活気に触れ、山頂で絶景を堪能した後、下りの4号路で静かな森の呼吸を感じる。
この構成は、体力に自信がない方や初心者の方でも無理なく「登山らしさ」を味わうことができます。
また、リフトとケーブルカーを両方取り入れることで、移動そのものが楽しいアトラクションになり、最初から最後まで飽きることのない旅になりました。
これから行く方へのワンポイント・アドバイス
- 服装の選び方: 4号路は土の道や木の根が露出している箇所があるため、スニーカーは必須です。山頂やリフトの上は麓よりも風が冷たく感じることがあるので、着脱しやすいウィンドブレーカーなどがあると安心です。
- 混雑を避けるコツ: 週末のケーブルカーやリフトは、特に午後の下り時間帯に大変混雑します。少し時間に余裕を持って行動するか、早めの時間帯に下山を開始するのが、最後までゆったりと旅を楽しむ秘訣です。
都心からわずか1時間で出会える、贅沢な自然と絶景。
次の週末は、お気に入りのカメラをバッグに入れて、自分だけの高尾山ルートを探しに出かけてみませんか?

