2020年3月19日の日経平均株価は前日比マイナス173円の16522円。
NYダウはマイナス913ドルの19173ドル。
世界中がコロナショックといった様相を呈しています。
今後、日本では経済対策として赤字国債が発行されるかもしれません。
景気が持ち直してくれるといいのですが。。。
昨年までは米中貿易摩擦のニュースで賑わっていましたが、実際に中国に住んでいて不便を感じたり景気が悪くなったと感じたりすることはありませんでした。
しかし、今回のコロナウィルスは本当にやばかったです。
最近は少し落ち着いてきましたが、それでも中国の街中は以前と大きく変わっています。
マスクやアルコール消毒液
1月中旬から上海ではマスクやアルコール消毒液が入手しづらくなりました。
普段であればコンビニや薬局ですぐ手に入るのですが、全く売っていませんでした。
2月になり薬局の前に行列が出来ていたので気になって聞いてみたところ、その日がマスクの入荷日とのこと。
ただ本当に買えるのかは分からないと言っていました。
翌日、その薬局に行ってマスクがあるか確認すると、次回の入荷日は10日後と言われました。
また1人あたりの枚数制限があるとのこと。
アルコール消毒液はあるか確認すると、案の定、ないと言われました。。。
結局、マスクやアルコール消毒液を中国で買うことは出来ずにいます。
お店は休業
2月になってから飲食店の休業が目立つようになりました。
いつも食べに行っていたお店も殆どが休業です。
3月になってだいぶ再開していますが、2月中は食事が大変でした。
また、銀行が隔日営業になっていたり、携帯ショップが休業していたりと、飲食店以外も閉まっていて、街は閑散としていました。
宅配サビースにも影響が
ワイマイと呼ばれる料理の宅配サビースもコロナウィルスの影響を受けていると思います。
というのも、知り合いの中国人から「ワイマイはやめた方がいいよ。料理を作っているところが見えないのでマスクをしてないかもしれない。ワイマイの配送員は色々な人と接触してるから危険だよ」と言われたからです。
その話を聞いて、「確かに危険かも。。。」と思い、それ以降宅配サビースをお願いすることはやめました。
街中を走っていた宅配員のバイク数も、コロナウィルスの前と比べ格段に減っています。
空港はガラガラ
春節期間から中国人の個人旅行が禁止されたというニュースは、日本でも大きく報道されていたと思います。
春節期間に中国外に行く予定があったので空港に行ってきました。
昨年の春節期間中の空港の混雑が頭にあったので、だいぶ早く着くように行ったのですが、あまりの人のなさに逆にびっくりです。
今までで一番早くチェックイン、出国審査、荷物検査が終了しました。
空港内のお店も閉まっているところが多く、時間を潰すのが大変でした。(ラウンジが使えれば。。。)
中国に戻った際も、いつもの大混雑がなく非常にスムーズに入国が出来てしまいました。
都市・村の封鎖
武漢の封鎖は日本でも大きく報道されていましたが、武漢以外の封鎖も厳しかったです。
最近は上海に戻って来ている中国人も増えましたが、2月中は戻るに戻れなかった状況が続きました。
知り合いの中国人に村の封鎖の写真を見せてもらいましたが、入口にバリケードを築き、その横に監視所がありました。
村に入ることも出ることも出来ないと言っていました。
また、中国版の地図アプリを見ると封鎖マークがいたるところに出ており、上海に来るのが非常に大変なことが分かりました。
知り合いの中には、今も上海に戻って来られず田舎の実家にいる人がいます。
3月に入り企業の営業も再開していますが、人員が足りてないところも多いのではないでしょうか。
経済的な負担
2月中は多くのお店や企業が営業を停止していたため、店員・社員の人には経済的な負担が重くのしかかっていました。
大手は営業を停止していても通常通り給与を払っていますが、自営業や中小企業の人は収入がなかったと思います。
自営業の人に聞いた話では、「収入がなかったので給与の支払いはしていない」とのことでした。
営業を停止していても家賃の支払いはあるので、本当に大変だと思います。
3月になって営業を再開しても、日本人を対象にしていたお店ではお客さんが減っていると聞きます。(一時帰国・本帰国が続出しているため)
米中貿易摩擦の時と違って、今回のコロナウィルスは目に見える形で経済的な影響が出ている状況です。
報道では中国のコロナ感染者は減っているが
日本の報道を見ても最近はイタリアをはじめとするヨーロッパ、アメリカのコロナ感染者についてのニュースが増えています。
報道を見ると、中国のコロナ感染者数は減少に転じています。
しかし、街中では相変わらずマスク着用の人しかいません。
中国の習近平はコロナウィルスの抑え込みを宣言していました。
一度習近平が抑え込みを宣言したからには、面子があるので悪い数字は出てこないと思っています。(中国人の面子は本当にすごいです)
同僚の中国人も諦めモードで報道の感染者数を見ていますが、個人的には今までと同じ防御策を続けています。
武漢のようにどこかの都市で感染者が大発生したら別かもしれませんが、今の状況ですと今後の報道も感染者数は抑えられた数字が続いていくと思います。
まとめ
中国人が海外旅行に行かなくなり、経済的にその影響を受けている国が多くあることでしょう。
中国国内もようやく営業を再開させていますが、2月の影響が出ているお店や企業も多くあると思います。
多くの日本人が中国を去っています。
日本人を対象にしていたお店は今後も苦戦が続く可能性があります。
米中貿易摩擦の時には感じることがなかった、経済的な影響が今回のコロナウィルスでは出ているように感じます。
また、生活のしづらさはコロナウィルスの方が格段に高くなっています。
今後、これ以上景気が悪くならないことを願いながら、コロナウィルスに気をつけ生活していきたいと思います。