日常の喧騒を離れ、静寂が支配する無人島へ。
横須賀の岸壁からわずか10分の船旅でたどり着く「猿島」は、時が止まったかのような異世界が広がる場所です。
かつて旧海軍の要塞として東京湾を守っていたこの島には、今もなお重厚な赤レンガの建造物や砲台跡が当時の姿を留めています。
生い茂る緑と歴史遺構が織りなす独特のコントラストは、カメラを趣味にする大人2人にとって、一歩進むごとにシャッターチャンスが訪れる格好のフィールドと言えるでしょう。
今回は、限られた運行便を賢く利用する移動のコツから、光と影が交錯する要塞エリアの撮影ポイントまで、実用的な下調べ情報を整理しました。
レンズ越しに歴史の息吹を感じる、大人の冒険旅行の準備を始めましょう。
猿島上陸の基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県横須賀市猿島 |
| アクセス | 「三笠ターミナル」より船で約10分 |
| 滞在目安 | 1.5時間〜3時間 (撮影中心なら長めに確保) |
| 必須装備 | 歩きやすい靴、予備バッテリー、飲み物 |
猿島航路のタイムスケジュール(3月平日ダイヤ)
猿島への船は1時間に1本の運航が基本です。
乗り遅れると島での滞在時間が削られるだけでなく、帰宅時間にも大きく影響します。
猿島航路のタイムスケジュール(3月平日)
船の本数は限られています。乗り遅れを防ぐため、時刻を事前に確認しておきましょう。
| 項目 | 詳細時刻・内容 |
|---|---|
| 始発便(三笠発) | 9時30分 |
| 運行間隔 | 毎時30分発(1時間に1本) |
| 最終便(猿島発) | 16時00分 |
| 乗船時間 | 片道 約10分 |
※天候により欠航となる場合があるため、当日の公式サイト確認を推奨します。
スムーズな乗船のためのポイント
- 三笠ターミナルへの到着時間:乗船券の購入や改札の手続きがあるため、出港の15分前にはターミナルに到着しておくのが理想的です。
- 最終便の厳守:16時00分が島から出る最後の船となります。乗り遅れると島に取り残される事態を招くため、10分前には桟橋付近へ戻るスケジュールを組みましょう。
- チケットの事前確保:平日は比較的落ち着いていますが、天候の良い日は窓口が混雑する可能性もあります。スムーズな上陸のために、時間に余裕を持った行動が推奨されます。
10時30分便に乗る場合のランチプラン
10時30分の便で猿島へ渡る場合、島内での散策時間と横須賀へ戻ってからのランチを組み合わせるのが、最も効率的なスケジュールとなります。
おじさん2人が空腹を抱えて路頭に迷わないよう、現実的なプランを整理しました。
10時30分便利用のランチスケジュール
島内での撮影を楽しみつつ、横須賀グルメを堪能するための理想的な流れです。
| 時間 | 行動内容 |
|---|---|
| 10時30分 | 三笠ターミナルから出港 |
| 10:40〜12:45 | 猿島上陸・要塞エリアでの撮影 |
| 13時00分 | 猿島発の船で横須賀へ帰還 |
| 13時30分 | どぶ板通り周辺または駅前でランチ |
おすすめのランチジャンルと店舗選び
横須賀を訪れたなら、やはりご当地グルメは外せません。
午後の撮影に向けた活力を養うための選択肢をご紹介します。
どぶ板通り周辺には、米軍基地直送のレシピを再現したハンバーガー店が点在しています。
おじさん2人でシェアしても満足できるほどのサイズ感と、肉厚なパティの食感が旅の満足度を高めてくれます。
明治期のレシピを再現したカレーは、サラダと牛乳がセットになっているのが伝統のスタイルです。
スパイスの香りが食欲をそそり、散策で歩き疲れた体に優しく染み渡ります。
港町としての顔を持つ横須賀では、相模湾や東京湾で獲れた新鮮な魚介を楽しむことも可能です。
「洋食よりも和食で落ち着きたい」という場合には、三笠公園近くや駅周辺の割烹・居酒屋のランチ営業が狙い目です。
日曜日の13時台は、有名店だとまだ行列が残っているケースが多く見られます。
あらかじめ第2候補までお店を決めておくか、駅前の商業施設内のレストランを視野に入れておくと、移動がよりスムーズになります。
食後の腹ごなし:横須賀中央周辺の撮影スポット

どぶ板通りのアメリカンな色彩から、高台からのパノラマまで、歩くほどに表情が変わるルートです。
横須賀中央周辺の撮影スポット
食後の腹ごなしを兼ねて、横須賀ならではの風景を切り取れるスポットを厳選しました。
| スポット名 | 特徴と撮影のポイント |
|---|---|
| どぶ板通り | 日本とアメリカが混在する独特のストリート。看板やグラフィティが映えます。 |
| 三笠公園 | 記念艦「三笠」の重厚な鉄の質感が魅力。夕刻の斜光で撮る船体は圧巻です。 |
| 平和中央公園 | 駅近くの高台。市街地と横須賀港を一望でき、遠くの軍艦も狙えます。 |
| 横須賀ポートマーケット | お洒落なレンガ調の建物。周辺の港にあるクレーンも被写体として優秀です。 |
ランチ後の午後の光は、建物の影を際立たせます。
ミリタリーショップの軒先に並ぶワッペンや、英字の看板をマクロ気味に切り取ると、日本離れした雰囲気の一枚に仕上がります。
三笠公園に鎮座する戦艦は、どこを切り取っても絵になります。
広角レンズで全体を収めるのも良いですが、あえてリベット(鋲)や主砲のアップなど、金属の硬質な質感を強調したスナップが「大人旅」らしい仕上がりになります。
少し階段を登りますが、ここからの眺望は疲れを忘れる美しさです。
米軍基地に停泊する艦船や、行き交う船を望遠レンズで狙うのが楽しく、横須賀の地形を肌で感じることができます。
おじさん2人旅の移動アドバイス
横須賀中央駅周辺は、主要なスポットがコンパクトにまとまっています。
- 歩行距離の目安 どぶ板通りから三笠公園を経て駅に戻るルートで約2〜3km。猿島での歩きと合わせるとかなりの運動量になるため、適宜カフェで休憩を挟むのがコツです。
- 日没時間の意識 3月は17時半〜18時頃に日が沈みます。平和中央公園などの高台へは、日没の30分前までに到着しておくと、街に灯りがともり始めるドラマチックな光景に出会えます。
撮影後の作戦会議に駅近の穴場カフェ情報
横須賀中央駅周辺にはチェーン店も多いですが、せっかくなら街の空気感に浸れる静かな空間を選びたいところです。
駅近の穴場カフェ情報
撮影後の写真チェックや作戦会議に最適な、落ち着ける空間をピックアップしました。
| 店名・場所 | 特徴とおすすめ理由 |
|---|---|
| 若松マーケット周辺の純喫茶 | 昭和レトロな雰囲気が残るエリア。静かにコーヒーを味わいたい時に最適です。 |
| 駅ビル内の展望カフェ | 窓際の席から駅前の往来を見下ろせます。アクセスの良さは随一です。 |
| 米が浜通りの自家焙煎店 | 駅から徒歩数分。本格的なコーヒーを楽しみながら、ゆったりと過ごせます。 |
写真のチェックに適した環境
店内が明るすぎず、落ち着いた照明の喫茶店は、カメラの背面液晶を確認するのに向いています。
今日撮りためたベストショットを相方と見せ合いながら、撮影設定の振り返りをする時間は格別のひとときです。
混雑を避けるタイミング
ランチ直後の時間帯を避け、夕方16時以降に訪れるのがスムーズに入店するためのコツです。
猿島の最終便(16時00分)で戻ってきた後に立ち寄ると、ちょうど空席が見つかりやすい時間帯となります。
糖分補給で体力を回復
横須賀名物のチェリーチーズケーキを置いているカフェも多くあります。
濃厚な甘さと適度な酸味は、一日中重い機材を担いで歩き回った体にとって、最高のご褒美になります。
横須賀のカフェは、場所によって「アメリカンな賑やかさ」と「日本の静かな喫茶文化」がはっきりと分かれています。ゆっくりと会話や写真整理を楽しみたい場合は、少し路地に入った場所にある、昔ながらの「喫茶店」の看板を探してみるのが、穴場に出会う近道です。
猿島フォト散歩:旅の総評と予算のまとめ
東京近郊にありながら、日常から切り離された非日常を味わえる猿島。
歴史の深みと自然のたくましさを同時に撮影できるこの島は、大人の休日を充実させるのに最適な目的地です。
旅の総評
3月の平日、潮風を感じながら歩く猿島は、カメラを構える手が止まらなくなるほどの魅力に溢れています。
- 撮影の満足度:★★★★★ 赤レンガのトンネルや苔むした壁面など、陰影を活かしたスナップが好きな方にはたまらない環境です。
- 歩きやすさ:★★★☆☆ 島内は高低差があり、一部滑りやすい場所もあります。撮影に没頭するあまり足元を疎かにしないよう注意が必要です。
- アクセスの良さ:★★★★☆ 品川や横浜から京急線一本でアクセスでき、乗船時間も短いため、船酔いが心配な方でも安心して渡島できます。
想定予算(1人あたり)
ランチや乗船料を含め、1日をゆったり楽しむための概算費用です。
旅の想定予算まとめ(1人あたり)
大人2人で猿島を巡る際の、現実的な費用感です。カメラの予備バッテリーやSDカード代は含んでいません。
| 項目 | 費用(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| 交通費 | 約1,400円 | 品川駅からの往復(京急線) |
| 渡航・入園料 | 約2,000円 | 乗船料+猿島公園入園料 |
| ランチ代 | 約1,500〜2,500円 | バーガーや海軍カレー |
| カフェ・飲料 | 約1,000円 | 散策後の休憩や飲み物 |
| 合計 | 約6,000円〜7,000円 | |
※2026年時点の情報を基に作成。現地での追加購入分は除きます。
帰り道は「横須賀中央駅」周辺で一杯
もし時間に余裕があれば、駅前の商店街で軽く一杯飲んでから帰るのも楽しみの一つです。
撮影した写真を見返しながらの反省会は、旅の締めくくりをより豊かなものにしてくれます。
