暑い国・タイでは、麺料理が日常の食卓に欠かせない存在。
屋台から高級店まで、あらゆる場所で提供されるタイの麺料理は、味のバリエーションがとにかく豊富です。
「辛いのが好き」
「甘い味が落ち着く」
「酸っぱいのがクセになる」
タイ人も自分好みの味の麺があります。
あなたの味覚タイプにぴったりの一杯が、きっとタイにはあります。
本記事では、タイの代表的な麺料理を「辛・甘・酸」の3つの味覚軸で分類し、それぞれの特徴・語源・食べられる場所・現地情報まで徹底的に解説。
パッタイやパッキーマオ、クイッティアオ・トムヤム、バミーペットなど、個性豊かな麺料理たちの魅力を、現地の食文化とともに紹介します。
辛いタイの麺料理
タイ料理の中でも特に辛さが際立つ麺料理をご紹介。
タイに行ったら是非チャレンジしてみてください!
パッキーマオ(ผัดขี้เมา)
パッは「炒める」。
キーマオは「酔っ払い」。
つまりパッキーマオは「酔っ払い炒め」という意味になるよ。
- 材料:センヤイ(太くて平たい米麺)、唐辛子、生胡椒、にんにく、肉類(豚・鶏)、魚介類、野菜、ホーリーバジル
- 味:強烈な辛さ+ナンプラーやオイスターソースの旨味+ハーブの香り
- 食べられる場所:タイの屋台、食堂、レストラン、フードコートなど
「酔っ払い炒め」と呼ばれる理由には諸説あり。
- 酔っ払いがキッチンで適当に作ったら激辛になった説
- 酔いが一瞬で覚めるほど辛いからという説
タイでは飲んだ後の“締め料理”としても人気。
日本でいうラーメン的なポジションです。
クイッティアオ・トムヤム(ก๋วยเตี๋ยวต้มยำ)
クイッティアオは「米麺」。
トムヤムは「辛酸っぱいスープ」(トム=煮る、ヤム=混ぜる)
つまりクイッティアオ・トムヤムは「辛酸っぱいスープの米麺」という意味になるよ。
- 材料:センレック(中太米麺)、豚ミンチ、干しエビ、ピーナッツ、もやし、ルークチン(つみれ)、パクチー
- 味:酸味・辛味・甘味のバランスが絶妙。ナンプラーとライムで深みをプラス
- 食べられる場所:屋台、食堂、フードコート、専門店
元々はスープ料理だったトムヤムが、麺と組み合わせることで食事としての満足度がアップしました。
タイでは朝食やランチに人気。
甘いタイの麺料理
タイ料理にも甘い麺料理があります。
辛いのが苦手な人でも美味しく食べることが出来ますよ。
バミーペット(บะหมี่เป็ดย่าง)
バミーは「中華麺」。
ペットは「アヒル」。
つまりバミーペットは「アヒル中華麺」という意味になるよ。
- 材料:卵入り中華麺(バミー)、ローストダック、青菜(カイランなど)、ネギ、スープまたは汁なし
- 味:甘辛い醤油ベースのタレ+ローストダックの香ばしさ+麺のコシが絶妙なバランス
- 食べられる場所:屋台、食堂、ローストダック専門店
現地では、スープあり(ナーム)か汁なし(ヘーン)を選べるのが定番。
これは辛くないタイの麺料理の代表ですね。
クイッティアオ・ガイ(ก๋วยเตี๋ยวไก่)
クイッティアオは「米麺」。
ガイは「鶏肉」。
つまりクイッティアオ・ガイは「鶏肉の米麺」という意味になるよ。
- 材料:センレック(中太米麺)またはセンミー(極細米麺)、鶏肉(茹でまたは蒸し)、鶏ガラスープ、パクチー、ネギ、揚げニンニク
- 味:あっさりした鶏だしスープに、柔らかい鶏肉と麺が絡む優しい味
- 食べられる場所:屋台、フードコート、ローカル食堂
タイでは、鶏ガラスープをベースにした麺料理は子どもや高齢者にも人気で、辛さ控えめな家庭的メニューとして親しまれています。
そういえば、日本でも美味しいクイッティアオ・ガイを食べました。
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酸っぱいタイの麺料理
卓上の調味料の酢を入れると、どの麺料理も酸っぱくすることが出来ます。
初めてタイ人にもらったクイッティアオが、あまりに酸っぱくてびっくりしました。
イェンターフォー(เย็นตาโฟ)
イェンターフォーは中国語「釀豆腐(ヤンタオフー)」が語源と言われています。
- 材料:センヤイ(幅広米麺)、紅腐乳ソース、空芯菜、イカ、揚げワンタン、練り物団子、豚の血豆腐など
- 味:甘酸っぱい赤いスープは紅腐乳+酢+砂糖+唐辛子+ニンニクで複雑な酸味とコクを演出
- 食べられる場所:屋台、食堂、フードコート、イェンターフォー専門店
イェンターフォーは、タイ麺料理の中でも特に“酸味”が際立つ一品。
どぎついピンク色のスープに最初は戸惑うかもしれません。
色の素が紅腐乳と分かると安心して食べることが出来ますよ。
まとめ
タイの麺料理は暑い気候の中でも食欲をそそる工夫が詰まった、まさに「味覚の宝庫」。
「辛い・甘い・酸っぱい」どの味にも、それぞれの文化と物語が込められています。
辛党には、唐辛子とハーブが効いた「パッキーマオ」や、酸っぱ辛いスープがクセになる「クイッティアオ・トムヤム」がおすすめ。
甘党には、ローストダックの旨味が光る「バミーペット」や、鶏だしの優しい味わいが魅力の「クイッティアオ・ガイ」がぴったり。
酸味好きには、紅腐乳のコクと酢の爽やかさが融合した「イェンターフォー」が外せません。
屋台や食堂での食べ歩きも、タイ旅行の楽しみですよね。
自分の味覚タイプを知ることで、次の一杯がもっと楽しく、もっと美味しくなるはずです。
ぜひ、あなたの「推し麺」を見つけてみてください。
そしてその一杯が、旅の記憶や食の感動につながることを願っています。

