タイへの移住、ロングステイ、ワーケーションを検討する際、最も重要なのは現地の物価水準と正確な生活費の把握です。
私が住んでいた頃に比べ、バンコクの物価はとんでもなく上がっています。。。
本記事は、現在のタイにおける物価情報を基に作成しました。
タイ国内のインフレ進行や為替レートの変動(円安)により、日本円ベースでの生活費用は変化しています。
この記事では、主要な二都市、バンコク(首都・都市部)とチェンマイ(北部・地方主要都市)の物価をカテゴリ別に徹底比較します。
住居費、食費、交通費など、具体的な最新データに基づいた詳細なシミュレーションをしてみました。
確実な情報に基づき、2026年のあなたのタイ生活計画に必要な費用を明確にしていきましょう。
目次
2026年タイの物価トレンド:インフレと円安の影響

タイの物価は「安い」というイメージがありますが、2026年はいくつかの要因により、特に日本人にとっての実質的な生活費は上昇傾向にあります。
1. タイ国内のインフレ状況
- 物価上昇の傾向: 2024年から2025年にかけて、タイは国際的な経済情勢の影響を受け、エネルギー価格や食品価格を中心にインフレが続いています。
- ローカルな費用の上昇: 屋台の価格やなど、ローカルな費用も徐々に上昇しています。
- 賃金と物価の連動: タイ国内の最低賃金の上昇に伴い、サービス業の人件費やそれに伴うサービス料金も上昇しています。
2. 日本円とタイバーツの為替変動(円安)
- 実質的な負担増: 日本円の価値がタイバーツに対して相対的に低下しているため、同じ金額のバーツを調達するために、より多くの日本円が必要になります。
- 輸入コストの増大: 輸入品(特に日本食材)は、世界的な人気の影響を大きく受けており、高価格帯で推移しています。
3. 都市間の物価差の現状
- バンコク:突出した高さ: 交通網が発達し、駐在員が多く住むバンコクの中心部(スクンビット、シーロム周辺)は、地方都市と比べ住居費が群を抜いて高く設定されています。
- チェンマイ:地方都市の優位性: チェンマイやイサーン地方の主要都市は、住居費や交通費においてバンコクよりも明確に安価であり、生活コストを抑えやすい傾向にあります。
これらのトレンドを理解した上で、次章では具体的な生活費の内訳を比較していきます。
【徹底比較】バンコクとチェンマイの生活費内訳
タイでの生活費は、住居の場所や食事のスタイルによって大きく変動します。
ここでは、タイの二大主要都市であるバンコクとチェンマイの具体的な物価をカテゴリー別に比較します。
1. 住居費・宿泊費の比較
住居費は、生活費の中で最も大きな差が出る項目です。
バンコク(都市部:スクンビット、アソーク周辺)
- 単身コンドミニアム(新築/中心部):15,000〜30,000バーツ/月
- サービスアパートメント(中級):25,000〜45,000バーツ/月
- 交通の便(BTS・MRT駅近)を優先すると、価格が上昇する傾向が顕著です
チェンマイ(ニマンヘミン、旧市街周辺)

- 単身コンドミニアム(新築/中心部):8,000〜15,000バーツ/
- サービスアパートメント(中級):15,000〜25,000バーツ/月
- バンコクと比較して、同等グレードの物件が安価に賃借できます。
| 項目 | バンコク(中心部)の目安 | チェンマイ(中心部)の目安 |
|---|---|---|
| 単身コンドミニアム(賃料) | 15,000〜30,000バーツ | 8,000〜15,000バーツ |
| 光熱費・通信費(平均) | 1,500〜3,000バーツ | 1,000〜2,500バーツ |
| 備考: エアコン使用頻度により電気代が大きく変動します。 | ||
2. 食費・外食費の比較
食費は、屋台の利用頻度や日本食レストランの利用有無で変動します。
ローカルフード(屋台・フードコート)
- バンコク:一食あたり 50〜80バーツ
- チェンマイ:一食あたり 40〜70バーツ
- 観光客の多い地域や高級フードコートでは、バンコクで100バーツを超えることもあります。
中級レストラン・カフェ
- バンコク:一食あたり 250〜500バーツ
- チェンマイ:一食あたり 180〜350バーツ
日本食レストラン
- バンコク:在住日本人が多いため、高級店から庶民的な店まで選択肢が豊富です。価格帯は日本国内と変わらないか、やや高価になることがあります。
- チェンマイ:日本食の選択肢はバンコクより少なく、価格は輸入コストの影響を受けます。
| 項目 | バンコクの目安 | チェンマイの目安 |
|---|---|---|
| 屋台・フードコート(一食) | 50〜80バーツ | 40〜70バーツ |
| 中級日本食(一食) | 300〜600バーツ | 200〜400バーツ |
| 輸入品(チーズ、特定調味料など) | 輸入関税により高価 | 輸入関税により高価 |
3. 交通費の比較
都市の交通インフラの違いが、交通費に明確に反映されます。
バンコク:都市鉄道が中心

- BTS(高架鉄道)・MRT(地下鉄)の初乗り運賃:約17バーツから。広範囲の移動が可能で便利です。
- 配車アプリ(Grabなど)の初乗り料金:60〜80バーツ。
- 渋滞が激しいため、タクシーやGrabの利用には時間が読めないリスクがあります。
チェンマイ:アプリとソンテウが中心
- 都市鉄道のインフラは存在しません。
- 配車アプリ(Grab, Boltなど)の初乗り料金:50〜70バーツ。主要な移動手段です。
- ソンテウ(乗り合いタクシー)の利用:短距離で20〜40バーツ程度。交渉が必要な場合があります。
- 移動距離がバンコクより短いため、総額の交通費は抑えられやすい傾向にあります。
| 項目 | バンコクの目安 | チェンマイの目安 |
|---|---|---|
| BTS/MRT(初乗り) | 約17バーツ | 交通網なし |
| 配車アプリ(初乗り) | 60〜80バーツ | 50〜70バーツ |
| バイクタクシー | 短距離で30〜60バーツ | 短距離で20〜50バーツ |
4. 娯楽・雑費の比較
映画鑑賞(一回)
- バンコク:200〜350バーツ
- チェンマイ:180〜300バーツ
マッサージ(タイ古式/1時間)

- バンコク(観光地):300〜400バーツ
- チェンマイ(観光地):250〜350バーツ
通信費(SIMカード/月額)
- 両都市とも大差なく、データ無制限プランで300〜500バーツ程度から提供されています。
これらの比較から、住居費と都市交通費の差が、バンコクとチェンマイの月間総支出に最も大きな影響を与えることがわかります。
初めての方向け!目的別2026年タイの生活費シミュレーション
タイへの移住や長期滞在を検討する際、自身のライフスタイルに合わせた具体的な月額費用を把握することが不可欠です。
前章の物価比較に基づき、ここでは2026年のタイでの目的別生活費をシミュレーションします。
1. 節約重視型(屋台・ローカル生活)の月額費用
現地価格とローカルな生活を優先し、費用を最大限に抑えた場合の概算です。
- 住居:中心部からやや離れたローカルコンドミニアムを賃借
- 食費:屋台やフードコートでの外食が中心で、自炊は少なめ
- 交通:バス、ソンテウ、バイクタクシーなど、安価な交通手段を主に使用
25,000〜35,000バーツ/月
内訳の目安: 賃料(8,000〜15,000)、食費(7,000〜10,000)、雑費・交通費(残額)
20,000〜30,000バーツ/月
内訳の目安: 賃料(6,000〜12,000)、食費(6,000〜8,000)、雑費・交通費(残額)
2. 快適重視型(日本人向け生活)の月額費用
日本の生活水準を維持し、利便性と快適性を優先した場合の概算です。
- 住居:中心部の駅近、またはサービスアパートメントを利用
- 食費:日本食レストランや輸入食材の利用が多く、外食費が高い
- 交通:タクシー、配車アプリ(Grab)、BTS/MRTなど、快適な交通手段を多用
50,000〜80,000バーツ/月
内訳の目安: 賃料(25,000〜45,000)、食費(15,000〜25,000)、雑費・交通費(残額)
35,000〜55,000バーツ/月
内訳の目安: 賃料(15,000〜25,000)、食費(10,000〜18,000)、雑費・交通費(残額)
注意点: 上記の概算には、ビザの更新費用や海外旅行保険料、娯楽費(旅行・趣味)といった一時的な費用は含まれていません。これらは別途計上する必要があります。
タイでの生活費を抑えるための節約術と裏ワザ
タイで長期滞在や移住をする場合、日々の生活で小さな節約を積み重ねることが、年間を通して大きな差を生みます。
ここでは、タイの物価を熟知した人が実践している具体的な節約方法をご紹介します。
1. 食費を抑える方法
市場(タラート)の利用を徹底する

- 一般的なスーパーマーケットよりも、地元の生鮮市場(タラート)で食材(肉、魚、野菜)を購入すると大幅に安くなります
- 閉店間際を狙うと、屋台や市場で調理済みのお惣菜がさらに安くなることがあります
ローカルフードを優先する
- 日本食や西洋料理レストランの利用を控え、一食50バーツ前後のタイの屋台飯やフードコートを積極的に利用しましょう
2. 交通費の賢い使い方
配車アプリを比較する
- Grab(グラブ)だけでなく、Bolt(ボルト)やInDrive(インドライブ)など複数の配車アプリをインストールし、利用直前に料金を比較することが重要です
- 料金が安いアプリを選ぶだけで、交通費を節約できます
公共交通機関を活用する
- バンコクでは、エアコンバスや船(チャオプラヤ・エクスプレス)など、安価な公共交通機関を使いこなしましょう
3. 住居費・通信費の最適化
住居契約は長期を基本とする
- 賃貸物件を契約する際は、1年単位の契約を結ぶことで、月々の家賃を安く抑えられます。
- 地方都市(チェンマイなど)では、新しく開発されたエリアよりも、少し古い物件やローカルなエリアを選ぶと賃料が安くなります
通信プランを見直す
- 割高な観光客用SIMではなく、現地で長期滞在者向けのお得な月額プランに切り替えましょう
- 自宅では、コンドミニアムの無料Wi-Fiや光回線を利用し、モバイルデータの使用量を抑えることが節約につながります
まとめ
本記事では、「2026年最新版!タイの物価と生活費ガイド」として、タイ国内のインフレや円安といった最新の経済動向を踏まえ、バンコクとチェンマイの生活費を詳細に比較しました。
記事を通して、タイの物価は上昇傾向にあるものの、都市の選択(バンコクかチェンマイか)と生活のスタイル(節約重視型か快適重視型か)によって、月々の費用が大きく変動することが明確になりました。
提示したシミュレーションや節約術を参考に、あなたの目的に合った無理のないタイでの予算を組みましょう。
計画を確実なものとするために、次に進むべきステップとして、「タイでの長期滞在に必要なビザ制度の最新情報」や、「安全に暮らすための治安情報」についてチェックされることを推奨します。

