東京から新幹線で約70分。
ほんの少し遠くへ足を伸ばすだけで、紅葉に染まる渓谷と湯けむりに包まれる温泉街が迎えてくれます。
そして、地元食材を使ったラーメンが旅の味覚を彩ってくれる。
秋は自然が最も美しくなる季節。
木々が赤や黄に染まり、空気は澄み、風はやさしく肌を撫でます。
そんな季節に日帰りで訪れることができる癒しの場所が栃木県・那須塩原です。
- 東京から日帰りで那須塩原を満喫する方法
- おすすめのラーメン屋
- 塩原温泉郷での日帰り温泉について
目次
アクセスと旅の魅力：東京から約70分で、紅葉と温泉の世界へ
那須塩原駅までは、東京駅から新幹線で約70分。
朝ゆっくり出発しても、昼前には紅葉の渓谷にたどり着けるアクセスの良さが魅力です。
新幹線を降りると空気の温度が少しだけ変わったことに気づきます。
都心の喧騒を離れ、静かな山間の空気に包まれる瞬間は旅の始まりを実感させてくれます。
温泉街と自然がコンパクトにまとまっているので日帰りでも十分に満喫できます。
移動の負担が少ない分、現地での滞在時間をたっぷり使えるのも嬉しいポイントです。
絶景紅葉スポット：もみじ谷大吊橋で秋を感じる
旅の始まりは、もみじ谷大吊橋へ。
全長320メートルの吊橋から見下ろすのは、赤や黄に染まった木々と、静かに流れる湖面。
吊橋の上に立つと、足元に広がる紅葉の海に思わず息を呑みます。
風が頬を撫で、木々のざわめきが耳に心地よく響く。
「恋人の聖地」としても知られ、ハート型のベンチやモニュメントもあり、写真映えも抜群です。
カップルで訪れるのはもちろん、ひとり旅でも心が満たされる場所です。
紅葉散策の後は、温泉街でのんびりと
吊橋からの絶景を堪能した後は、塩原温泉街へ向かいます。
温泉街の通りには、昔ながらの旅館や土産物店が並び、どこか懐かしい雰囲気が漂います。
紅葉に彩られた街並みを歩くだけでも、旅の気分が高まります。
途中で見つけた足湯に立ち寄って、ほっと一息つくのもおすすめです。
ランチは地元ラーメン！「麺屋しらかば」で秋の味覚を堪能
紅葉を満喫した後は、那須塩原駅周辺でランチタイム。
おすすめは「麺屋しらかば」や「ラーメン大金」など、地元で愛されるラーメン店。
秋限定のメニューには、地元野菜や温泉卵が使われていて、旅の気分をさらに盛り上げてくれます。
湯気の向こうに見える一杯に、思わず笑みがこぼれるはず。
スープの香り、麺の食感、トッピングの彩り。
五感で味わうラーメンは、旅の記憶に深く刻まれます。
麺屋しらかば
那須塩原市にある白河ラーメン系の人気店で、地元食材を活かした優しい味わいが特徴です。
観光客にも地元民にも愛されており、秋の旅ランチにぴったりです。
スープ：鶏ガラベースの淡麗醤油。動物系の旨味がしっかり効いていて、白河ラーメンらしい優しい味わい
麺：自家製の多加水手打ち中太麺。ツルっとした食感で、スープとの相性が抜群
チャーシュー：燻香のあるしっとり系。しっかり味が染みていて、ラーメンの主役級
ワンタン：具なしの自家製皮だけワンタンが人気。チュルンとした口当たりがクセになる
地元民にも観光客にも人気：那須塩原の自然と調和した優しい味わいが、旅の途中の癒しになる
白河ラーメンの進化系：伝統を守りつつ、現代風にアレンジされたスープと麺のバランスが絶妙
口コミでも高評価：食べログやRettyなどでも安定した評価を獲得しており、並ぶこともある人気店
ラーメン大金（麺道 大金）
栃木県大田原市にある青竹手打ち麺が自慢の新進ラーメン店。
佐野ラーメンの流れを汲みつつ、独自に進化した優しい味わいが特徴です。
地元民にも観光客にも人気で、秋の旅ランチにぴったりです。
麺：青竹打ちの純手打ち麺。水回しから麺切りまで全て手作業。不揃いな麺がスープと絡み、独特の食感を生む
スープ：豚を効かせたあっさり醤油ベース。飲み干したくなる優しい味わい
チャーシュー：柔らかくトロトロ。燻香は控えめで、スープとの調和が良い
トッピング：ネギ・海苔・メンマなど定番の構成。モツ煮付きセットも人気
青竹手打ち麺の食感に感動する声多数：「麺で感動した」「スープを飲み干した」など口コミ評価が高い
接客も丁寧で居心地が良い：初訪問でも安心できる雰囲気
新店ながら地元で話題に：旧ケーキ店跡地にオープンし、注目度が高い
湯けむりの癒し：「塩原温泉郷」で日帰り入浴
午後は、塩原温泉郷へ。
おすすめは「湯っ歩の里」の足湯や、「鹿の湯」の白濁した硫黄泉。
渓流沿いの露天風呂では、紅葉を眺めながら静かな時間が流れます。
湯けむりの向こうに広がる秋の色彩が、心の奥までじんわりと染み渡ります。
温泉に浸かりながら、旅の余韻に浸る時間は、何ものにも代えがたい贅沢です。
湯っ歩の里
栃木県那須塩原市・塩原温泉郷にある日本最大級の足湯施設で、全長60メートルの「歩ける足湯」が名物。
源泉かけ流しの温泉を使い、足湯だけで温泉療法・足裏刺激・美肌効果が期待できます。
湯っ歩の里の魅力と特徴
日本最大級の足湯
全長60メートルの足湯回廊が2本設置されており、まるで温泉の上を歩くような体験ができます。
足湯の底には「がくがく」「ぐりぐり」「ちくちく」など6種類の足つぼゾーンがあり、歩くだけで足裏を心地よく刺激。
源泉かけ流しの天然温泉
毎分90リットル湧出する約60度の温泉を、加温・加水なしで使用。
泉質は「ナトリウム・カルシウム－塩化物・炭酸水素塩泉」で、美肌・保湿・冷え性・うつ状態・皮膚乾燥症などに効果があるとされています。
飲泉も可能
敷地内には飲泉所があり、源泉をそのまま飲むことができるのも珍しいポイント。
飲泉によって、萎縮性胃炎・便秘・逆流性食道炎・糖尿病・痛風などへの効能が期待されます。
散策と文学の庭園
足湯の周囲には四季折々の花木が咲き、紅葉シーズンには絶景の庭園散策が楽しめます
夏目漱石・室生犀星・長塚節など、塩原を訪れた文人たちの詩碑・歌碑が点在し、文学散歩にも最適です。
鹿の湯
栃木県那須町・那須湯本温泉にある1300年以上の歴史を持つ名湯で、源泉かけ流しの白濁硫黄泉が特徴。
湯治場の風情を残す木造建築と、温度別に分かれた浴槽で、温泉ファンから絶大な支持を集めています。
鹿の湯の魅力と特徴
歴史ある湯治場
創業1300年以上の歴史を誇り、栃木県最古の温泉として知られる
古くから「鹿が傷を癒した湯」として語り継がれ、全国の温泉ファンに愛される名湯
木造平屋建ての建物は、昔ながらの湯治場の雰囲気を色濃く残している
源泉かけ流しの白濁硫黄泉
泉質：硫黄泉（泉温63℃）
湯は白濁しており、硫黄の香りが立ち込め
効能：アトピー性皮膚炎、慢性湿疹、関節痛、冷え性、胃腸機能低下、糖尿病、ストレス症状、疲労回復など
温度別の浴槽が魅力
男性用は41℃〜48℃までの6槽、女性用は46℃までの5槽に分かれており、好みの温度で入浴可能
温度管理が厳密にされており、本格的な湯治体験ができる
露天風呂はなく、すべて内湯で静かに湯を楽しめる
散策とカフェタイム：旅の締めくくりに静かなひとときを
温泉で癒された後は、温泉街のカフェでひと休み。
「塩原もの語り館」など、地元の文化に触れられる施設もあり、旅の締めくくりにぴったりです。
渓谷を眺めながらのコーヒータイムは、心を整える静かなひととき。
お土産に地元の野菜や温泉饅頭を買って、旅の記憶を持ち帰りましょう。
塩原もの語り館
栃木県那須塩原市・塩原温泉郷の中心に位置する複合観光施設で、塩原の歴史・文化・自然・文学を体感できる展示室、カフェ、足湯、直売所などが揃っています。
紅葉シーズンには箒川の絶景を望むカフェ席が人気です。
塩原もの語り館の魅力と特徴
歴史と文化をつなぐ展示室
- 塩原温泉の1,200年の歴史を紹介する資料展示室を併設
- 夏目漱石・尾崎紅葉・室生犀星など、塩原を愛した文人たちの足跡を映像や資料で紹介
- 地元の暮らしや歳時記も展示されており、文学と温泉文化の融合空間として楽しめる
箒川を望むカフェレストラン「洋燈（らんぷ）」
- 2階のカフェからは箒川の渓流と四季折々の景色を一望できる
- 秋には紅葉が窓いっぱいに広がり、写真映えする絶景スポットとしても人気
- 地元食材を使った軽食やスイーツが楽しめる
足湯と直売所
- 敷地内には無料で利用できる足湯（9:30〜17:00）があり、旅の疲れを癒すのに最適
- 春〜秋には地元農産物の直売所（8:00〜16:00）も営業。新鮮野菜や温泉饅頭などが並ぶ
まとめ：秋の休日は、ラーメンと温泉で心をほぐす日帰り旅へ
那須塩原は、紅葉・ラーメン・温泉の三拍子が揃った秋の穴場。
日帰りでも十分に楽しめるアクセスの良さと、静かな自然に包まれる癒しの時間。
ひとり旅にも、カップルにも、友人同士にもおすすめです。
次の休日は、ラーメンの香りと湯けむりに誘われて、秋の那須塩原へ出かけてみませんか？
