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バンコク観光!「食・運河・カオス」の完全攻略ガイド

戦勝記念塔アヌサーワリー

2016年当時に色濃く残っていた「あの圧倒的なカオス」

2026年現在、バンコクは空前の近代化を遂げましたが、あの頃が懐かしくて仕方ありません。

今回は、2016年に私が現地で撮影した5枚の秘蔵写真とともに、今の旅にも役立つ「バンコクの本当の歩き方」を深掘り解説します。

ガイドブックには載らないリアルな空気感をお届けします。

旅の起点、360度の熱狂「アヌサーワリー(戦勝記念塔)」

アヌサーワリー(戦勝記念塔)

バンコクを旅する者が必ず一度は目にし、あるいは熱気に呑まれながら通り過ぎる場所。

それがこのアヌサーワリー(戦勝記念塔/Victory Monument)です。

2016年当時、ここはまさに「バンコクの心臓」そのものでした。

写真の中央にそびえ立つ巨大なオベリスクを囲むように、巨大なロータリーが広がり、そこを埋め尽くすのは色とりどりのバス、ピンクやオレンジのタクシー、そして隙間を縫うように走る無数のバイク。

この「秩序なき秩序」が生み出す圧倒的な動感こそが、タイ・バンコクのエネルギーの源泉です。

なぜ、ここが旅人にとって重要なのか?

アヌサーワリーは、単なる記念碑ではありません。

ここはバンコク市内全域を結ぶ公共バスの巨大ハブであり、2016年当時はタイ各地(パタヤやアユタヤ、メークロンなど)へ向かう「ロットゥー(乗り合いミニバン)」の聖地として知られていました。

当時は、ロータリーの各所に無数のチケット売り場が並び、行き先を叫ぶスタッフの声と、エンジン音が混ざり合うカオスな光景が日常でした。

2026年現在は、交通整理のために多くのロットゥーが郊外のバスターミナルへ移転しましたが、それでもなお、BTS(高架鉄道)とバスを乗り継ぐ地元の人々の熱気は衰えていません。

空を走る最新のBTSと、地上で排気ガスを出しながら力強く走る古いバス。

この「ハイテクとレトロの交点」を歩道橋(スカイウォーク)から眺める時間は、バンコク観光において「街の呼吸」を感じられる最高の瞬間です。

ここでの必食グルメ:伝説の「ボートヌードル」を体験せよ

アヌサーワリーを訪れて、ただ景色を眺めるだけで帰るのはあまりにもったいない。

このエリアに足を踏み入れたなら、絶対に外せないのが「クイッティアオ・ルア(ボートヌードル)」です。

ロータリーの北東、運河沿いには通称「ボートヌードル・アレイ(路地)」と呼ばれる専門店街が広がっています。

  • 1杯の驚きの安さとサイズ: もともと水上生活者が舟の上で売っていたことからその名がついたこの麺料理は、こぼれないように小さな器で提供されます。1杯わずか10〜15バーツ(当時の価格)という破格の安さ。
  • 「わんこそば」スタイルで積み上げる: 一口、二口で食べ終わってしまう量なので、地元の学生たちは5杯、10杯とおかわりします。食べ終わった後の器をテーブルに高く積み上げていくのが、ここでの「粋」な楽しみ方。
  • 濃厚なスープの虜に: 豚や牛の血を隠し味に使った濃厚でコクのあるスープ(ナムトック)は、一度食べると病みつきになるスパイスの複雑な味わい。

2016年、私はこの広場でバスを待ちながら、隣の席のタイ人と一緒に麺を啜り、積み上がる器を眺めて「ああ、今自分はアジアのど真ん中にいるんだ」と強く実感しました。

近代的なショッピングモールでは決して味わえない、泥臭くも愛おしいバンコクの原風景が、このアヌサーワリーには今も息づいています。

渋滞知らず!運河ボート「センセープ運河」でローカルの風を感じる

運河を走るボート

バンコクを旅する者にとって、避けて通れないのが「世界最悪」とも称される交通渋滞です。

しかし、2016年当時から賢い旅人や地元の通勤客が「裏道」として愛用しているのが、このセンセープ運河ボート

写真をご覧ください。濁った水面を切り裂き、エンジン音を轟かせながら疾走するボート。

これはもはや単なる公共交通機関ではなく、バンコクという街の「生命力」をダイレクトに体感できるスリル満点のアトラクションと言っても過言ではありません。

移動のメリット:渋滞を尻目に「ワープ」する快感

バンコクの中心地であるサイアムやチットロム周辺は、夕方になると車が完全に静止するほどの渋滞に見舞われます。

そんな時、この運河ボートを使えば、中心地から王宮周辺やバックパッカーの聖地カオサン方面(パンファー橋)まで、わずか20分足らずで移動できてしまいます。

  • 格安の運賃: 当時の価格でわずか10〜20バーツ程度。BTS(高架鉄道)よりも遥かに安く、タクシーよりも遥かに速い。
  • 圧倒的な時短: 道路が動かないラッシュアワーこそ、ボートの真価が発揮されます。水上には信号も渋滞もありません。

船上のサバイバル:ビニールシートの攻防戦

このボートに乗る際、必ず経験するのが「水しぶきとの戦い」です。

ボートが加速したり、対向車(対向船)とすれ違ったりするたびに、運河の茶色い水が容赦なく襲いかかります。

そこで活躍するのが、船の横に設置されたブルーのビニールシート。

水しぶきが上がりそうになると、乗客たちが一斉に紐を引っ張り上げ、シートを盾にして防御します。

2016年のあの日、見ず知らずの隣の乗客と息を合わせてシートを掲げ、水が止んだらサッと下ろす。

この「暗黙の共同作業」の中に、バンコクのローカルな温かさを感じたものでした。

注意点と見どころ:五感で味わう「バンコクの裏側」

正直に言いましょう。

運河の水は決して綺麗とは言えません(笑)。

独特の匂いが立ち込めることもあります。

しかし、その「生活感」こそがバンコクの素顔なのです。

  • 車窓(船窓)からの景色: ボートから見上げる景色は、近代的なビル群の足元に広がる、トタン屋根の古い住宅や色鮮やかなグラフィティアート。表通りの華やかさとは対極にある、街の「リアルな鼓動」がそこにあります。
  • 乗降のテクニック: 船が桟橋に完全に停止する前に、地元の人々はひょいと飛び乗ります。慣れない旅人には少しハードルが高いかもしれませんが、船掌さんの見事なロープさばきと足さばきを見ているだけでも、そのプロフェッショナルな技術に圧倒されるはずです。

2026年になった今も、この運河ボートはバンコクの貴重な足として走り続けています。

豪華なディナークルーズも素敵ですが、あえてこの「泥臭い」運河ボートに身を投じることで、あなたのバンコク観光はより深く、より忘れられないものになるでしょう。

看板に誘われて!路地裏に潜む「多国籍な味」

Fu Hua Chinese Cuisineの看板

バンコクの面白さは、タイ料理だけではありません。

写真にある「福華(Fu Hua Chinese Cuisine)」の看板が示す通り、街の至る所に華僑文化や多国籍なエッセンスが溶け込んでいます。

  • タイ・チャイニーズの魅力: タイの中華料理は、本場中国の味にタイのスパイスや食材が融合した独特の進化を遂げています。特にこうした「ちょっと古びた看板」を掲げるレストランには、何十年も愛され続ける名物メニュー(フカヒレスープやカニ玉など)が隠れていることが多いのです。
  • 街歩きのポイント: 2016年頃のバンコクは、看板一つとってもタイ語、中国語、英語が入り混じり、視覚的な情報量が圧倒的でした。スマホの地図ばかりを見るのではなく、こうした「街のフォント」や「色使い」を追いかけるだけで、旅の解像度は一気に上がります。

隠れた名店を探せ!「Noi Seafood」という選択肢

Noi Seafood

「せっかくタイに来たなら、新鮮なシーフードを心ゆくまで安く食べたい!」

そんな旅人の切実な願いを叶えてくれるのが、写真の「Noi Seafood(ノイ・シーフード)」のような地元密着型のレストランです。

観光客向けの高級店のような豪華なシャンデリアや冷房完備の個室はありません。

そこにあるのは、バンコクの日常風景である「剥き出しの電線」、夜道に映える赤いコカ・コーラの看板、そして路肩に並べられたプラスチックの椅子。

しかし、一歩足を踏み入れれば、そこにはどんな高級店にも負けない「本物の味」が待っています。

2016年の物価感と、路地裏ならではの満足度

2016年当時は、今よりもさらに割安感が強く、1,000円〜2,000円も出せばテーブルの上が大ぶりのエビやカニで埋め尽くされるほどでした。

こうしたローカル店が愛される理由は、その圧倒的な「鮮度」と「火力」にあります。

店先には氷に敷き詰められた魚介類が並び、注文が入るたびに爆音のようなコンロの火で一気に調理されます。

道端に漏れ出す香ばしいニンニクとナンプラーの香りに、通りがかりの旅人も思わず足を止めてしまう。

そんな光景がバンコクの夜を彩っていました。

注文すべき逸品:魔法のソース「ナムチム・シーフード」

ここを訪れたなら、ぜひ注文してほしいのが「クン・パオ(手長エビの炭火焼き)」や「プー・パッポン・カリー(カニのカレー粉炒め)」です。

そして、その味を決定づけるのが、タイ風のシーフードソース(ナムチム・シーフード)です。

  • 味の重なり: ライムの鋭い酸味、生唐辛子の刺激的な辛味、そしてパクチーの根やニンニクの香りが渾然一体となったこの緑色のソース。
  • 最高の調味料: 炭火で焼かれた香ばしいエビの身に、このソースを数滴垂らすだけで、素材の甘みが何倍にも引き立ちます。

電柱がすぐそばに迫るテラス席(というか、ほぼ歩道!)に座り、すぐ横を走り抜けるバイクの喧騒を聞きながら、冷えたシンハービールを片手に熱々のシーフードを頬張る。

洗練されたサービスはないけれど、この「街の熱量」を肌で感じながら食べる食事こそ、五感を刺激する最高のディナーと言えるのではないでしょうか。

2016年のこの夜、私はこの店で、見栄えや豪華さよりも「どこで、誰と、どんな空気を吸って食べるか」がいかに旅を豊かにするかを教わった気がします。

究極のストリート・フード。炭火と煙の魔法

魚や海老を焼いている屋台

旅の夜を締めくくるのは、これしかありません。道路脇から立ち上る白い煙。

その正体は、この豪快な炭火焼き屋台です。

  • 「プラー・パオ」の衝撃: 写真の手前に並んでいる、真っ白な塩に包まれた魚。これは「プラー・パオ(魚の塩焼き)」です。2016年のバンコクでは、夕方になると歩道の至る所でこの光景が見られました。
  • 味の秘訣: 大量の塩をまぶすことで、中の水分が逃げず、身は驚くほどふっくら、ジューシーに仕上がります。中にはレモングラスなどのハーブが詰め込まれており、臭みは一切ありません。
  • 屋台文化のいま: 現在、バンコクでは歩道の整備が進み、こうした大規模な焼き物屋台は減少傾向にあります。だからこそ、この写真に収められた「煙に包まれた路地裏」の風景は、今の旅人にとっても非常に貴重で魅力的な光景に映るはずです。

まとめ:あの日のバンコクが教えてくれる「自由」の意味

2016年のバンコクを、私が手元のカメラで切り取った5枚の写真とともに振り返ってきましたが、いかがでしたでしょうか?

最新の超高層ビルやラグジュアリーなホテル、そして世界一とも称される巨大なショッピングモール。

それらも確かに今のバンコクを象徴する素晴らしい顔です。

しかし、私たちがふとした瞬間に思い出し、再びあの湿った空気の中に身を投じたくなる理由。

その「バンコクの本当の魂」は、高級ホテルのラウンジではなく、運河を爆走するボートの飛沫、路地裏から立ち上る屋台の煙、そして慢性的な渋滞の中で響くクラクションの音の中にこそある気がしてなりません。

効率だけでは測れない「生きている実感」

現代の都市開発において、効率性や清潔さは最も重視される要素です。

しかし、バンコクという街が私たち旅人を惹きつけてやまないのは、それらとは正反対にある「カオス」を今もどこかで許容しているからではないでしょうか。

アヌサーワリーの交差点で見た、目的地も分からぬまま走り去るバスの群れ。

センセープ運河で、水しぶきを避けるためだけに乗客が一致団結する瞬間。

そして、道端のプラスチックの椅子に座り、排気ガスさえもスパイスにして頬張ったシーフード。

そこには、日本での日常では忘れがちな、泥臭くも力強い「生きている実感」が満ち溢れていました。

2016年という、まだどこか「古き良きアジア」の雑多なエネルギーが最高潮に達していた時期の写真は、私たちに「旅の自由とは、予測不能な混沌を楽しむことである」と教えてくれているようです。

2026年、また新しいバンコクに会いに行く

世界情勢や街の姿、そして私たちの価値観も10年前とは変わったかもしれません。

しかし、今回振り返ったような「地べたの熱気」は、バンコクの路地裏のどこかで、今も変わらず脈動し続けています。

この記事を読んで、あなたの心の中にある「大切な旅の記憶」が少しでも呼び起こされたなら、あるいは「次の休みはタイへ行こう」という小さな火が灯ったなら、これほど嬉しいことはありません。

効率や正解を求める毎日に少し疲れたら、ぜひバンコクへ。

あの日の写真に写っていたような、誰をも受け入れてくれる「微笑みの国」の熱烈な歓迎が、今日もあなたの訪れを待っています。

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